今週のニュース

憲法制定議会、召集へ』

 V.C.33年5月、ついにアインテップ第一市民は正式な憲法制定へ向けて憲法制定議会の召集を宣言した。憲法制定議会は15名の議員から構成され、うち8人が国民投票によって、残り7人が議員投票によって選出される。なお、この憲法制定議会の決定によって王政復古が行われるのか、共和政へと転換するのかが決定される。
 現在、アインテップ氏が率いる国民戦線が議会の第一党ではある。しかし、国民戦線はアインテップ氏が国土を統一する過程で味方についた人々の寄せ集めであり、思想的統一はなくアインテップ氏への個人的崇拝と尊敬、そして地方の支持によって成り立っている。アインテップ氏は憲法制定議会への投票について党としての支持は打ち出さないことを明言しており、個々人がそれぞれ考えて投票することを望んでいる。むしろ、党議拘束をもってして議員に組織票を入れることを求めているのは拝山教統一戦線であり、この宗教政党は共和派が勝利した場合解散を命じられることは確実なので、明確に王党派支持へと回っている。
 本紙調査によれば、国民投票での選出は圧倒的に共和派が有利であるものの議会投票となれば宗教政党の後押しもあり、王党派が有利であるとの調査結果が出ている。
 しかし、王党派には大きな弱点がある。それは担ぐべき王族が存在しないことであるが、王党派は「王家の伝統と文化こそが王家足らしめる」というスローガンを元にどこからか王族を招き、王位についてもらえば良いと考えている。共和派はこのような考えを「外患誘致である!」として攻撃しており、王党派と共和派の対立は憲法制定議会へも持ち込まれる見通しだ。
 なお、憲法制定議会の投票は来月行われる予定である。

『ウラン硬貨の導入を断念―「さすがに無茶だった。」』

 アインテップ第一市民は各国からの非難を前に、「ウラン硬貨の導入を見送る。」ことを発表した。ウラン硬貨は健康問題や、各国のテロリストの手に渡る可能性、そしてそのことによって受ける国際的非難を前に流通を断念することを決定した。
 アインテップ氏は同時に「硬貨用地金の輸入をウランと引き換えに行った。」ことも同時に発表した。導入される硬貨は当面のところアルミニウム硬貨となるようだ。

『ラージマーヤと交易協定』

 アンフレック外務省は5月吉日、ラージマーヤ国とウラン:資金の1:4定期交易を結んだことを発表した。この交易協定によって、ラージマーヤ国との正式な国交樹立がならさ、さらに友好関係樹立へ向けた第一歩を踏み出した。

『アンフレック国を襲う日照り。都市の防災化が問題に』

 「5月末に襲った猛暑によってアンフレック国の住民が犠牲となったことに哀悼の意をささげると共にこれからは都市の防災化を進めなければいけない。」
 アインテップ第一市民はこう切り出した後、大都市の防災化計画を発表した。

再軍備計画を発表、産業界の反発』

 アインテップ第一市民と側近の将軍は「国際的に軍隊と認められるレベルの」地上軍の再編を計画していることを明らかにした。しかし、産業界は労働力が軍隊に取られることを警戒しており、さらに石油採掘計画に対する補助金を求めていた産業界は、補助金が打ち切られ、その資金を元手に再軍備が行われるのではないかとの不安を明らかにしている。